これから、篠宮紫穂とSMについての考えや考察など
よくいただく質問など、いろいろな文章を
自分の記録用として、また、興味のある一部のひとへの公開記録として
ゆっくり時折、綴って、まとめていけたらいいと思いこのページを設けました。
⓵SMに目覚めたきっかけは?
【性格と性的嗜好の初期段階~少女時代~】
質問で多いのは、これです。
正直、きっかけは、曖昧です。
わたしだけじゃなく、大概のかたは、そうだと思うのです。
はっきりとした出来事があっても、その1つのことだけではなく、
いくつかの出来事が重なり、経験し、
いつのまにか・・・
というかんじでわたしも大概のかたとそう違いはありません。
性格や性癖は、遺伝かどうか?と論議をすることも多いですが
わたしは、あまりそうは思いませんし、家庭環境などの影響も、ひとによりけり
なので、必ずしも影響されるとも思いません。
性格は多少あるかもしれませんが
性癖はもっとないかもしれませんね…。
小説や絵画、テレビや雑誌の影響だったり、付き合った恋人の影響だったり、、、、
とまぁ、ほんとうに、いろいろですよね。
ちなみに、わたしの家族は
至って普通の平均的な家庭で
家庭環境も、母親がわりと教育には口うるさく、
勉強やお稽古事は平均より多かったと思いますが、
子供らしい遊びや行事をしてくれたりなど
ほんとうに「普通」の家でした。
子供故にそれは、まだ性的な嗜好とまで確信はないにしても
「好きなもの」として子供ながらに覚えているものたちは
今の性的嗜好に繋がっているのと思います。
簡単にいえば、女の子なら、プリンセスとか美少女戦士が好きだけど、
わたしは、昔から断然悪役の「女王様」に憧れていました。
ふりふりのピンクの服着た女の子より、ピチピチタイツの大人の女性・・・
悪役じゃないけどコブラにでてくるアーマノイド「レディ」なんて
当時から現在に至るまで、心が揺さぶられすぎます。
ラバーって言葉もまだ知らないのでそんな服が存在するとも思っていませんでしたが
まさしくラバーのようなボディスーツを着た女性が
たくさん出てくるアニメでした。
小説や映画にしても
小さいころから、怪奇小説のような、空想の世界や、闇や、悪魔、吸血鬼。
そういったモチーフのものや、
人が、拷問されたり殺されたりしたものが好きだとか
お友達がアイドルやジャニーズの話しててもまったくよさがわからず、
わたしの好きな音楽のひとたち(BUCK-TICKとかX)は、闇や悪魔の歌詞や血とか薔薇とか
だったりとかがテーマだったりするので、
PVで縛られてたり、切られてたり、血を流したり、死んだりしていたのが
とても甘美なエロスを感じました。
それが、性的嗜好ってものになるのか
当時はわかっていませんでしたが
「いいな」って思って見ていました。
今もやっていること変わらな過ぎて笑えますね!
血で絵を描くとか。
小学校のときにもやってましたから!!
やはり
三つ子の魂百までなのでしょうかね?
※のちに、チェコで大量の血(おそらく家畜)を使って、すっごいスケールの絵画を描いたり、
人に塗りたくったりするインスタレーションを行う、ヘルマンニッチェというアーティストの存在を知り、
小学校のときからわたしもしてたのに、悔しいな~~って思いました。
(ちなみにレディガガが肉ドレスで有名になる6年ほど前にわたしも肉ドレス撮影してたのに
有名になれませんでした。悔しいなぁ。笑)
【好きなものから性的嗜好への目覚め~思春期~】
中学生になりました。
優等生だったわたしは、どこかににいってしまい、どちらかといえば、
学校という偏差値で人間の価値が決まるような小さな世界
学校という偏差値が低ければ、価値のないレッテルを張られるような世界の
教育方針に不満を抱いていました。
そしてその期待を一身に背負って
家族からの
期待には添えない気持ちで
うしろめたさと申し訳なさで
結構毎日死んでしまいたいと思っていました。
(のちに、葛藤のあと、
開き直りました。)
友達たちとわたしは、違っていて
わたしは、すこし、ズレている、と思っていたのは、
前述の好きな映画や小説、音楽の話だけでなく、
恋愛に興味がまったくなかったことで
男の子に対して何のときめきもなかったということです。
これは、単に素敵な男の子が周りにはいないだけだと思っていたのですが
(だって、バンドマンはかっこいいと思っていたから。)
レズビアン?という自覚をもったのは高校生の時でした。
でもあやふやなもので当時は完全に認めては居ませんでしたが、
今思えば。。。。
ほんとうに。。。。
あんなに女子に囲まれた(一応共学ですが
学校生活6年間でほど業務連絡以外、学校の男の子と
話をしたことはありませんでしたから。)
学生生活だったのに。。。。。
「今」の知識をもって「思春期」を過ごせたら
大好きだった女の子に、エロいことしたかったです。。。
全部
淡い思い出です。
わたしは、このときから
自分の故郷には帰っていません。
生涯、あの場所には本当の意味では
行けないと思っています。
ちなみにいまは
レズビアンでもなく、
性的興味の対象は、性別関係なくマゾヒストなら好き、というところに
落ち着いています。
そして
美しいもの、美しく在りたいと努力するもの、
そして、好きだとか綺麗とか可愛いとか思えるものが
女のほうに多いからってだけです。
「ママは女の子好きだから~」ってたまに言われるのがだるいですね。
まぁ、適当に話合わせてるときもありますが。
ほんとうにわたしは、男とか女とかどうだっていいんですよ。
わたしは、わたしのことを「女」と思っていないのも
ありますが、
その話はまたあとで。
【性的嗜好妄想から現実へ~大学生編】
⓵ゴス について
ゴス GOTHIC についてハマりにハマっていたのはこの頃、写真は、80年代ゴスパンクを意識している
可愛い19歳のわたしです。前髪変ですね。。。。
80年代のUK系のゴシック系や、ニューウェーブ、ポジパン、というジャンルの音楽が好きで、
EBMも流行りだしたころ、
兼ねてから、行きたかった、CLUB EVENT 「BLACK VEIL」という関西最大級のイベントが立ち上がったばかりで
知り合いのゴスブランドSHOPの店員のおねー様に同行してもらい遊びに行くことになりました。
(今は、そのクラブイベントスタッフやらせてもらってます。縁ですね。)
そこは、アダムスファミリー?ヴァンパイア?ボンテージのおねーさんがたくさんの世界!
SMショウしてるけど、縄とかじゃなくて、針刺されて縫われてるし血でてる!みんな顔白塗りすぎる!
こんな素敵な世界があるなんて~~と思って
ほぼ、4年間、毎月通いました。
今は年に3回しかないけど、そのころ、毎月くらいあったのです。
そのために衣装を買ったり、メイクしたり。。。。
とても刺激的でした。
お友達もできました。
➁SM の世界
運命の歯車が回り始めた時期でしょうか。
すべての物事が急激に相乗効果となって進んでいきました。
とあるフェティッシュ写真ばかりの写真展で(なぜそれを知ったのかは覚えていない)
SMショウをするクラブイベントの開催を知り、ひとりで行くところからはじまり
SMサークルの人たちとなかよくなってサークルに出入りするようになりました。
ゴシッククラブ友達と、ゴスバーに遊びに行ったらSMショウするおねーさんによくしてもらったりしました。
おねーさんと思っていたらニューハーフさんでした。驚きました。
サークルのひとたちにSMバーってものがあると教わり、
SMバーに遊びに行くようになりそのうち、自分でも探してSMバーで働くようになりました。。
ピアッサーや彫り師さんとも仲良くなりました。
19歳のときにTATOOをはじめていれました。
ゴシッククラブ友達とDJとショウのイベントはじめたり
写真好きの友達ができ、フェティッシュな写真撮ったり展覧会をするをようになりました。
SMが慣れて来たころ身体改造イベントで衝撃をうけました!
SMクラブでも働きました。
M男さんにたくさん学びました。M男さんは、とてもユーモアでファンタジーでした。
などが、20歳前後のころにどんどん人の
繋がりができて、経験しました。
世界が広がり楽しかったです。
インターネット。そう、それです、インターネットの普及は
わたしの世界をどんどん広げてくれました。
後悔しても仕方ないのですけれど
あんな高い高い学費を奨学金で借金していたんなら
もっと貴重な大学時代に
ちゃんと勉強していたらよかったなぁとちょっとだけ思いますが
おかげで
アングラデビューが誰より若いときから出来たので
モラトリアムを楽しむ方向性でただ4年間
ただ放浪していました。
就職とともに辞めようと思っていました。
【趣味と仕事と~現在~】
しかし
趣味が 仕事 になってしまいました。
完全に「流れ」です。
ちょっといろいろありすぎて、ちょっと、はしょります。
書くにはダークすぎる話も多々あるので
また気になる方は直接聞いてください。
辞めたいとずっと思っていたので終わりの時がきたときは
非常にほっとしたとだけ書いておきましょう。
楽しいこともあったけれど
しんどいことのほうが多かったです、ね。
多くを学ばせていただいた5年間でした。
いいことも、悪いことも。
そして、独立して
ウィタセクストピアを2010年5月に開店しました。
しかし、そのあとも割とダークすぎるのではしょります。
現在に至ります。
【SM的 趣向】
_好きなプレイはなんですか?
この質問が一番多いです。
わたしは、縄が好きです。
なんとなく、切ったり刺したり縫ったりしてるひとって
イメージが先行しすぎていませんか?
たしかに、好きだけど、
そんなことできる人は
ほとんどいないですから!
そして、それをやりたい相手に限って
「血は苦手・・・」とか「痛いのきらい」とか
そんなのばっかりです。
まぁ、そこで「愛ゆえに」っていうお決まりのパターンになったとしても
痛みや苦手なことが限界になったらもうこれ愛とか言ってられなくなるので
マゾヒストに逃げられるパターンが多かった経験から
マゾヒストのいう「愛しています」をだんだん信じられなくなっている
次第ですけど、
縄は「愛しているから縛られよう」っていうものが無い世界
つまりは
「フェチ」に近いところもあるので
愛とか抜きにして、単純にその時を
ローリングプレイゲーム的に楽しめるのに好都合な
SMプレイなどで長くいろいろな方を楽しめる点でも
わたしは気にいってます。
縄じゃなくてもいいけれど、拘束されている人が好きです。
極端に逆を言えば、拘束されてないひとは不安でもあります。
しかし、とくに縄は、自由に拘束できるのがよいです。
優しく包み込むように?
厳しく痛く辛く絞め殺すように?
わたしに、肉体をすべて預けてくれている、その行為にわたしはうれしく思います。
肉体を預ける、そして、そのときだけは、精神までもわたしに預けてくれたら
あなたが安心する以上にわたしも安心できると思い、
そんな優しい時間を一緒に過ごせることに感謝します。
だから、縄が一番好きです。
_その他のプレイで好きなことはありますか。
SMはファンタジーでイマジネーションなので精神的になりきることが大切だと思います。
あなたが、犬でも馬でも、赤ちゃんでも、、椅子でも、カスタネットでも、メトロノームでも、
なんでもなってくれるマゾヒストがユーモアがあって好きです。
結局は、好きなプレイではなく
好きなひととすることはなんでも楽しいってことでしょう。
それから、顔面騎乗はご褒美っていう説もあるけれど
わたしは、わりと「責め」と思ってます。
男のひとの顔の上に乗るのが大好きです。
出来ることなら、春川ナミオさんの絵のように
常に男性の顔を椅子にしていたいくらい好きです。
_苦手なプレイはありますか。
理解はしますが、スカトロだけは、共感はできません。。。
でも否定はしません・・・。
だってひとそれぞれですから。
でも「愛しているから食べたい」って言われたときは
「愛しているならやめて」って言いました。
愛が重い。
それなら、愛してるとかぬきにして
単純に排泄物、つまり、う〇こが好きで、誰のでもいいから
排泄物に塗れる底辺感を
楽しんで知るマゾヒストのほうがもっと理解できます。
あと、格闘とか、蹴り、殴る、金蹴りなど、激しく動くものはあんまり好きじゃないです。
たまにするとちょっとだけ楽しいですが、そもそも体が小さいから、そんなにウエイトないので
痛くないと思いますし、
わたしのSMのイメージは「優美」であって
Sさんがあんまり、動くのはイメージと違うっていうか、そんな感じです。
でももう一度言います。
たまに、するとちょっとだけ楽しいですけどね。
あとは、普通に快楽だけを与えるプレイはあまり好きではありません。
相手が男性ならなおさら。
女の子の場合は、可愛かったらちょっとだけサービスのSもしても全然構いませんが、
男の人に快楽だけを与えるのはしません。あくまで、そこは飴と鞭があれば、の話ですが。
【身体改造】
1990年代から、コアマガジンのBURSTって雑誌があったんですが、
青春のバイブルでした。
そのあと、1994年発売のピアッシングバイブルとかバイブル中のバイブルで(笑)
今、見ると、カッティングやっているひとも下手だしピアスも旧型し
面白いのですが
目を輝かせてみました。
バイオとかテクノロジーとか機械化とかサイボーグ、アンドロイド。。。
ピアスやTATOOや身体改造は未来の身体の気がして
わたしは「かっこいい」と思いました。
コブラにでてくるアンドロイドのように
無機質で美しいものへの憧れ。
なので、和彫りにはまったくなんの興味も持ちませんでした。
かといってHRギーガーみたいなわかりやすきバイオメカTATOOも違ってて
大好きなゴシックやら中世の世界観をいれながらもアンドロイドのようになりたいと
願いました。
そして、インターネットの活躍のおかげで理想の彫り師さんを探し
19歳のときにTATOOをいれました。
そこからは、学校が落ち着いている時期などにちょこちょこ
増やしていこうと思い、現在に至ります。
しかし、最後にいれてからは、もう10年は彫っていません。
胸にポイント、背中に少し大きめに、左腕の5分丈。左太もも。
そして、就職することなく、この世界での仕事を選んだ時に、
7分丈の右腕のTATOO、頭から首にかけてのTATOO。
独立したとき、右太ももには自分で彫りました。
最後に彫ったのはこれも自分で mementomori(死を想え。ひとは必ず死ぬ、死を忘れるな。)と
彫りました。
わたしの大好きな言葉です。
そのほか、身体改造でいえば、
耳をとがらせる、耳たぶを切り落とす、
インプラント、カッティング、ブランディング・・・
スプリットタンなど。
その他は、此処では言えないこと・・・
それは「女」の概念から逸脱してます。
わたしは、わたしのことを「女」と思っていないと、先ほど書いたように、
それならば「体現」するのが一番だと思ったからです。
気になる人は直接聞いてください。
わかりやすい例をあげれば
「俺、女の子に気持ちよくなったもらいたいから、自分が挿れるとかイクとかどうでも
いいんだよね。」っていう男、
「だったら、なんであなたは、ち〇こ切らないの?」って話です。
それにしても、ちょっとひと昔前だから、こんなことが
いろいろできてよかったですね。
もう、今の日本じゃできませんし、
やってはいけませんからね~~。
そのほかにも、BURSTは、DRUG、いろいろな犯罪、
ヤクザ、海外の悪い人、SM、宗教、悪魔、死体、変人。
とりあえず
アウトローで暴力的な雑誌でとても素敵でした。
・・・・。
もし、今、まったくTATOOのない体だったら
わたしは、和彫りにします・・・・。
今は、そんなに
アンドロイドに憧れていません。人間でいいです。
【witasexutopia】
_ウィタセクストピア の意味 はなんですか?
2002年頃、SMショウをするときに
するメンバーが毎回違うので
「shiho嬢&〇〇」と名乗っていましたが、
他のイベントから呼ばれることになったので、グループ名が欲しいな、ということで
「ウィタセクスアリス」
森鴎外の小説のタイトルから表記名を簡素化しつけました。
ラテン語で「性的生活」という意味で彼の性に纏わる自叙伝的な小説で
当時は発禁になったらしいのです。
21世紀の我々が読んでも全然エロくもなく、小難しい内容ですけれど・・・
我々のことを、人は「ウィタ」と呼んでいたので
そのまま
WITA SEX UTOPIA (性的理想郷)という名前に
落ち着きました。
2014-2018
2011-2014
2010-2011
ちなみにそんなに森鴎外は好きではありません。
S女は大概、谷崎潤一郎と澁澤龍彦が大好きです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
2018年10月某日
お客様から、よくいただく質問などをまとめました。
今後、聞かれたら、このページを読むように言います。
もっと突っ込んだ内容は、こんなことでは書けませんので直接質問
していただけたら答えますよ~。